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通信が途切れたときに調べたこと:中継機を買う前の切り分け

外部のサーバーとつなぎっぱなしにするソフトが、ほぼ毎営業日、決まった時間帯に10分から40分ほど止まる。2026年6月、そんな状態が続きました。ソフト側のログには、約1分おきに「接続が切断されました」という種類のエラーが並びます。最初に疑ったのは、自宅のWi-Fiが弱いことでした。

この記事は、その調査の記録です。先に断っておくと、原因は今も確定していません。確定していない話を書くのは気が引けますが、「中継機を買えば直る」と思って動く前に何を見たか、そして途中で仮説がどう入れ替わったかは、同じ状況の人の役に立つと考えています。記録は2026年6月時点のもので、その後の状況とは違う可能性があります。

最初に疑ったのは電波の弱さ

当時の環境調査では、無線LANの受信強度がおおむね-72〜-80dBm台で、体感でも弱い部類でした。2.4GHz帯は電波の混雑が27%ほどで信号は届いている一方、5GHz帯はチャンネルが空いているのに信号が弱い状態でした。PC側の無線LANアダプターは「5GHz優先」の設定になっており、弱い5GHzを追いかけて再接続を繰り返していたことが、最初の不安定さの主因でした。

そこで設定を「2.4GHz優先」に変え、ローミングの積極性を最低にし、省電力もオフにしました。これで再接続の回数は減りましたが、冒頭のエラーは止まりませんでした。

ログで見たもの

ここで、電波を疑う前に「本当にWi-Fiが切れているのか」を確認しました。Windowsのイベントログには、無線LANの切断や再接続が記録されます。障害があった日のログを調べたところ、物理的な切断のイベントは全ての障害日でゼロでした。

さらに、ソフトが止まっている最中でも、同じPCから別のWebサービスへのHTTPS通信は成功していました。切れているのは無線のリンクではなく、特定の相手先へつなぎっぱなしにしている長い接続のほうだったのです。ソフト側のログでも、PC内部の通信(同じPC内の通信)にはエラーがなく、外へ出る経路だけが死んでいました。

この見え方から、次のことが分かりました。無線のリンクが切れていないなら、電波を強くする機器である中継機は、少なくとも「リンク断」に対しては効かない可能性が高い。しかも中継機は同じ2.4GHz帯に送信機をもう1台増やすので、混み合っている帯域ではかえって悪化することもあります。実際、当時工事に来た作業員の方に「中継機は意味がない」と言われたのですが、後から見れば結果的にその通りだったと思います。

仮説は途中で何度も入れ替わった

記録の中で、仮説は次のように動きました。断定できているものは一つもありません。

2026年6月時点の仮説の状態(原因は確定していない)
仮説見たものその時点の状態
弱い2.4GHzが飽和している無線切断ゼロ・他のHTTPSは成功強く否定
回線事業者の上流や経路が間欠的に切れる別回線で試さないと分からない残っている
相手先サーバー側の混雑障害中も相手先へTCPは通る比重が上がった
自作アプリの負荷が引き金障害直前の負荷は平常より低めほぼ否定
購読するデータ量が多いと顕在化するアプリを止めた午前は障害ゼロ浮上(その日の午後にアプリを戻すと窓が3回再発)
自宅側の輻輳(上りの混雑など)画面共有ソフトのセッションも同時に切れた前進

特に印象に残ったのは、画面共有ソフトのセッションが、障害の窓とほぼ同じ時刻に切れたことです。短いHTTPSは生き残り、長く張りっぱなしの接続だけが同時に死ぬ。これは「相手先だけの問題」より「自宅側の混雑が一定時間続いた」ほうを支持する材料でした。画面共有は上りの通信を常時1〜5Mbps前後使うので、負荷をかける側と被害を受ける側の両方になりえます。ただし、これも「そう見える」の域を出ません。

中継機を買う前に確認したいこと

私自身は中継機を買っていません。上の切り分けで、買っても効かなさそうだと判断したからです。次の点を、買う前に確認しておく価値はあると思います。

  1. Windowsのイベントログで、無線LANの切断や再接続が実際に記録されているか(切断がゼロなら中継機の出番は薄い)
  2. ソフトが止まっている最中に、別のWebサービスへの通信は通るか
  3. 電波の強さは数値でどのくらいか(体感ではなく受信強度で見る)
  4. PC側の無線LAN設定が、弱い帯域を追いかける設定になっていないか

電波が届かない場所にPCがあり、切断のログもある場合は、中継機やメッシュWi-Fiが効く可能性は十分あります。私の記録は「あくまで自宅のこの障害の場合」であって、どの家庭にも当てはまる結論ではありません。

2.4GHzと5GHzは速度以外も見る

一般に、2.4GHz帯は障害物に強く遠くまで届く一方で、電子レンジやBluetooth機器などと干渉しやすく、速度は5GHzより遅いとされています。5GHz帯は速くて干渉を受けにくい一方、壁や床を挟むと届きにくくなります(コミュファ光の解説など、各事業者の案内にも同じ説明があります)。

私の環境では、2.4GHzは信号は届くものの混雑し、5GHzは空いているのに弱い、という中途半端な状態でした。速度の数字だけで「5GHzが正解」とは言えず、届く強さと、つなぎっぱなしにしたいか、短い通信が中心かも含めて選ぶことになります。中継機を2.4GHzと5GHzで同時に使うデメリットはドコモのおうちネットプレスにも解説があります。

今の状態と、次にやること

切り分けの決定打として計画していたのは、スマホのテザリングで別のネットワークから同じ時間帯を通すことです。ただ、記録を見る限り、6月時点ではまだ実施できていませんでした。障害の原因が家庭側の回線にあるのか、相手先にあるのかは、この試験の結果を待つ状態です。

その間に、有線LANへの切り替えは別の記事に、回線そのものを比べる話はこちらにまとめました。同じ時間帯に遠隔操作ソフトが切れた件は、TeamViewerの記事でも触れています。テザリングを試したら、結果はこの記事に書き足すつもりです。

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