ExcelとPythonを同時に動かすPCの選び方:今のPCを流用するか、新しく買うか
Excelを何本も開き、Pythonのスクリプトを走らせ、ブラウザでは調べ物をする。小さな会社の事務作業では、こういう使い方が普通だと思います。そのとき「PCは何を選べばいいのか」と聞かれると、私は答えに詰まります。自分が最初に出した答えを、あとから見直すことになったからです。
2026年3月、私はこの用途向けに「最低8GB、推奨16GB」というメモリ目安を含む検討メモを作りました。今回、そのメモを読み返すと、当時の見積もりと今の実感が食い違っていました。この記事では、旧メモを「当時の検討」として扱い、現在の推奨値としては使わない前提で、流用か新規購入かを決める順番を書きます。
今のPCの構成
2026年9月29日にWindowsで確認した、今の作業用PCの構成です。個人が特定される情報は載せません。
| 項目 | 確認結果 | 補足 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 Pro 64ビット | - |
| CPU | Core i5-8500(6コア6スレッド) | 最新世代ではない |
| メモリ | 約8GB(7.8GB認識) | 4GB×2枚、上限32GBまで認識 |
| 内蔵ストレージ | SATA接続SSD 256GB(実容量238GB) | 空きは約96GB |
| 外付けストレージ | USB接続HDD 約1.86TB | バックアップ用途 |
最新の高性能な構成ではありませんが、この構成でExcel、Python、ブラウザなどを併用してきた実運用の記録はあります。一方で、過去にはメモリが逼迫した記録もあるので、「8GBで十分だった」とも言えません。
当時の検討メモは、どう見直すか
2026年3月のメモでは、同時に動かすものの目安メモリを、Excel+アドインで300〜500MB、Pythonで100〜200MB、Windowsと常駐ソフトで2〜3GB、合計で3〜4GBと見積もっていました。この数字は実測ではなく、私の見積もりです。そのうえで「余裕を持って8〜16GB」という推奨に進みました。
いま読み返すと、この見積もりにはブラウザのタブやその他の常駐ソフトが入っておらず、実際の使い方より軽く見ていた可能性があります。過去にメモリが逼迫した記録もあるためです。このため、旧メモの「16GB推奨」は、今の私の答えとして再利用していません。「使う本数と作業量で決まるので、先に測る」が、今の考えです。
流用か新規かを決める前に測るもの
私が測る予定にしているのは、次の項目です。まだ測定には着手できておらず、以下は計画です。
- 起動直後、通常作業中、ExcelとPythonを併用しているときのメモリ使用量(ピークも)
- 内蔵SSDの空き容量
- 主要な作業(大きなブックを開く、Pythonの集計を回す)の所要時間
- メモリの増設が可能か(規格・空きスロット・上限)
- 実際に使っているモニターの構成
Excelは、大きなブックを開くとメモリを大きく使います。実業務のブックは使えないので、同じ規模のダミーで測るのが安全です。Pythonも、扱うデータが大きくなると一時的に大量のメモリを使います。
Excelの使い方で必要な量は変わる
Excelは、ブックの大きさだけでなく、数式の量、外部データの取り込み、複数のブックを同時に開くかどうかでもメモリの使い方が変わります。Pythonも、表計算のデータを丸ごと読み込む使い方と、少しずつ処理する使い方では、必要な量がまったく違います。同じ「ExcelとPythonを使う」でも、必要なPCは人によって大きく違う、というのが、私が今回読み返して一番実感したことです。
このため、雑誌やネットの「おすすめスペック」をそのまま買うより、自分の作業を1日分測ったほうが、結果として安く済むはずです。私の当時のメモの推奨値も、そうした外部の目安の一つだったと思っています。
流用を選ぶ場合、新規購入を選ぶ場合
流用で済むかは、主にメモリと内蔵ストレージの空きで決まります。メモリが足りないだけなら、増設という安い選択肢があります。(詳しくはメモリ不足の記事に書きました。)内蔵SSDの空きが少ないなら、外付けの活用や整理で足りることもあります。
新規購入を考えるのは、CPUの処理待ちが目立つとき、規格の古さで増設の余地が乏しいとき、または常時起動する別のPCが欲しいときです。費用面は、当時の見積もりの数字を使い回さず、購入時点の価格で見積もり直す必要があります。私は新しいPCを買っていません。ミニPCや中古のビジネスPCも、検討の対象として調べただけです(常時起動PCの記事)。
向いていない人にも触れておくと、Excelのファイルが小さく、Pythonも軽い集計しか回さない人は、そもそも高い構成は要らないかもしれません。買う前に、今のPCで何が遅いのかを言葉にできるかどうかが分かれ目だと思います。
今の運用
いまは今のPCを使い続けています。次にやるのは、上の5項目を測ることです。数字が揃ったら、増設か新規かを決め、結果をここに書き足すつもりです。