「ネットが遅い」の正体がメモリ不足だったとき、8GBからの増設をどう考えるか
Webページの表示やクラウドの操作が遅く、回線かWi-Fiのせいだと思い込んでいた時期がありました。ところが2026年6月の調査記録には、体感の遅さの主因は「8GBのメモリがいっぱいになり、ディスクへの書き出し(スワップ)が起きていること」だと残っています。通信の問題と、PC内部の問題は、症状がよく似ています。
この記事は、そのときの記録と、現在のPCで確認した事実をもとに、メモリ不足を疑う場面と増設の判断を整理したものです。なお、私はまだメモリを増設していません。増設後の体感は書けないので、そこは最初にお断りしておきます。
回線を疑う前にメモリを見る理由
PCのメモリが足りなくなると、Windowsは使っていないデータをディスクに逃がして空きを作ります。これがスワップ(ページファイルの利用)です。ディスクはメモリより桁違いに遅いので、ブラウザのタブを切り替えるたび、クラウドのページを開くたびに待たされます。この待ち時間は、外から見るとネットが遅いのと区別がつきません。
私の場合、無線の受信強度が弱いこともあって、最初は回線側を疑いました。実際に別の通信の問題は存在したのですが(その調査は別の記事にあります)、日常の「もたつき」については、記録上メモリが主因とされていました。回線の問題と、PCの問題が同時にあった、ということです。
今のメモリの状況
2026年9月29日にWindowsで確認したところ、メモリは4GBのモジュール2枚で合計約8GB(認識は7.8GB)、規格はDDR4-2666でした。スロットは2つとも埋まっており、システムが認識する搭載上限は32GBです。Windows 11の最小要件は4GBですが(Microsoftの仕様ページ)、これはあくまで動く最低ラインで、実際の作業で快適かどうかは別の話です。
ExcelとPythonとブラウザを併用してきた実運用の記録はあります。一方で、過去の資料にはメモリが逼迫した記録も残っています。だから私は「8GBで十分」とも「8GBでは不足」とも言い切れず、作業内容しだいだと考えています。参考までに、今回の確認の瞬間には、約7.8GBのうち空きが約0.5GBしかありませんでした。ただ、これは1回の瞬間値なので、傾向を語る根拠にはなりません。
メモリ不足を疑う場面
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでメモリの使用率を見ると、判断の材料になります。次のような状態が重なるときは、メモリを疑ってよいと思います。
- 作業を始めて少し経つと、使用率が常に高い水準に張り付いている
- タブや画面の切り替えで、ディスクの使用率が急に上がる
- 再起動した直後は軽いのに、数時間で重くなる
- 同じ回線でも、PCを再起動するとネットが速く感じる
逆に、メモリに余裕があるのに遅い場合は、回線、ブラウザの拡張機能、CPU、ディスクの空き容量など、別の原因を疑うことになります。
増設を検討するときの確認点
まだ増設していないので、以下は買う前に確認すべきこととしての整理です。
まず規格です。自分のPCがDDR4か、DDR5か、ノート用の小さいSO-DIMMかを確認します。次にスロットです。私のPCはスロットが2つとも埋まっているので、増設ではなく「4GB×2を大きな容量のモジュールに交換する」形になります。空きスロットがあるPCなら、既存のモジュールは残したまま足せる場合もありますが、速度の違うモジュールを混ぜると遅い方に合わせて動くこともあります。最後に上限です。搭載できる最大容量は、メーカーの仕様で確認します。
費用については、2026年3月の検討メモでは、8GBのモジュール2枚で5,000〜8,000円程度と見込んでいました。現在の価格は確認していないので、購入前に必ず見直してください。
「遅い」の切り分けを、順番に
私が今考えている確認の順番は、まずタスクマネージャーでメモリ・CPU・ディスク・ネットワークのどれが張り付いているかを見ることです。ネットワークだけが低いのに遅いなら回線側、メモリが高止まりしているならPC内部、というように、一つずつ切り分けます。回線側を疑うときは、別のデバイス(スマホなど)で同じサイトが同じように遅いかも確かめます。PCだけが遅いのなら、回線の可能性は下がります。
この見方は、通信の調査でも役に立ちました。無線の障害を追っていたときも、まず「PC内部の通信は生きているか」「別の相手先への通信は通るか」から確認しました。症状が同じでも、原因の層が違えば、直す手段も変わります。
増設せずに済ませる選択
メモリが逼迫している最大の原因が、同時に開いているものの数なら、増設の前にできることがあります。ブラウザのタブを整理する、使っていないソフトをスタートアップから外す、といった方法です。増設は有効な手段ですが、原因が別にある場合は効果がありません。まず1週間、メモリ使用率のピークを記録して、足りているのか足りないのかを数字で確認するのが、無駄が出にくい順番だと思います。
ExcelとPythonを同時に動かす場合のPC選びは別の記事で、流用か新規購入かの判断も扱っています。私はまだ計測の段階にいます。