書類・図面・取引画面を並べるモニターを選ぶときに見ること
見積書を見ながら別の書類に数字を打ち込み、その横で図面も確認する。事務の仕事では、こういう「見比べ」が頻繁に起こります。1枚の画面でウィンドウを切り替え続けると、それだけで時間と集中力を使います。画面を増やすか、大きくするかを考えるのが、モニター選びの出発点です。
先に断っておくと、私は書類や図面を見比べるための専用モニターを、この記事のために新しく買って試したわけではありません。ここに書くのは、導入を検討するときに私が確認する点です。実測値や使用感はなく、製品の仕様は公式ページで確かめる前提の整理になります。
「大きい1枚」か「並べた複数枚」か
選択肢は大きく2つです。34インチ前後の横長の大型1枚にするか、24〜27インチ程度を2枚並べるかです。前者は画面の継ぎ目がなく、横に長い工程表や図面を1画面で見られます。後者は、ウィンドウを画面ごとに割り当てやすく、片方だけ縦向きにして書類を見る、といった使い分けができます。
どちらがよいかは、見る書類の形で決まります。A4の書類を並べるなら2枚、横長の図面を広く見るなら大型1枚、というのが分かりやすい目安です。ただし、これは一般的な考え方で、自分の作業で実際に試したわけではありません。買う前に、いま使っている画面で、ウィンドウを並べたときに何が足りないかを確認すると失敗が減ります。
サイズより解像度と文字の大きさ
画面のインチ数だけを見ると、文字が小さすぎる、という失敗が起きます。1インチあたりの画素の密度は、解像度と画面サイズから計算できます。
| 画面 | 解像度 | 1インチあたり |
|---|---|---|
| 24インチ | 1920×1080 | 約92 |
| 27インチ | 2560×1440 | 約109 |
| 27インチ | 3840×2160 | 約163 |
数字が大きいほど細かく表示できますが、そのままでは文字が小さくなるため、Windowsの表示の拡大率を上げて使うことになります。細かい数字が並ぶ書類を長時間見る場合は、拡大率を含めて、自分の目に合うかを確かめたいところです。店頭で実物を見られるなら、普段使う書類を映してみるのが確実です。
台数を増やす前に確認したいこと
- PCの映像出力の端子が、接続する台数と種類に足りているか(HDMI・DisplayPortなど)
- ノートPCなら、1本のケーブルで映像と給電をまとめられるか
- 机の奥行きが、大型のモニターを置いても目との距離を確保できるか
- モニターアームを使う場合、机の天板に固定できる厚みや構造か
- グラフィックの性能が、複数の画面の出力に足りているか
特に端子は、買ってから足りないと分かることが多い部分です。PCの仕様表と、モニター側の入力端子の両方を見て確認します。
取引の画面を並べる場合
株価や板の画面を複数表示する場合も、考え方は書類と同じです。ただし、こちらは画面の配置が視認性に直結するため、実際に置いて、目の動かし方を試す必要があります。私自身の配置はここでは触れず、PCと周辺環境の一般的な話にとどめます。取引ツールを動かすPCについては、別の記事で整理する予定です。
向いている人・増やさなくてよい人
書類と画面の切り替えで手が止まる人は、1台追加するだけでも変化が出やすいと思います。一方、扱う書類が1つの画面に収まっていて、切り替えに困っていない人は、モニターを増やす必要はありません。まず、今の画面で何度切り替えているかを数えてから決めるのが、無駄が少ない進め方です。
紙の書類を電子化してから並べて見たい人は、領収書はスマホ撮影かスキャナーかも参考になります。図面用のPCはPDF図面とCADを扱うPCで先に確認することで扱います。次は、実際に使っている画面の並べ方を写真で記録し、足りない点を洗い出してみるつもりです。